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岩上将夫さん (6 期生 1 年コース、London School of Hygiene and Tropical Medicine 博士課程)
私は医学部卒業後に初期研修 2 年、後期研修 2 年(腎臓内科)を経て、東大 SPHに入学しました。当初は 1 年間だけ疫学・統計を中心に公衆衛生学の基礎を学び、 その後は医師として臨床や基礎研究に従事するつもりでありましたが、日本を代 表して活躍される先生方の授業を通じて公衆衛生学の面白さ・奥深さを知ること となり、この分野をより追求してみたくなりました。そこで、東大 SPH 卒業後の同年 9 月からイギリスで最も歴史のある公衆衛生大学、London School of
Hygiene and Tropical Medicine (LSHTM)の疫学修士コースに留学し、修了後に 博士課程に進みました。現在はイギリスの大規模外来データベースを用いて、慢 性腎臓病患者さんに処方される向精神薬の副作用をテーマとした薬剤疫学研究をしています。LSHTM の修士課程と比較して感じたことは、東大 SPH の授業は圧倒的に効率が良く、 短時間で多くのことを教えてもらえるということです。留学に際して英語のハンディキャップはありま したが、東大 SPH で学んだ知識のおかげで授業やレポートに困ることはありませんでした。東大 SPH に入学する目的やその後の活かし方にはいろいろあると思いますが、公衆衛生学に関する最適な下地を 作ってくれる場所であると思います。

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(この記事は修了生及び東大SPHより許可を得てSPH紹介パンフレット2015年度版から転載したものです。所属は掲載当時のものです)

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