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井田 有亮(北海道医療大学大学院歯学研究科・博士課程 修了を経て 8 期生 1 年コース、東京大学)

多職種・多彩なバックグラウンドを有する学生が同じテーマで講義を受け、それぞれ が独自の意見を表明して濃厚な議論を交わすという場があります。数少ないそれの一つ が東大 SPH です。

専門性が高まれば高まるほど、各自のドメイン内での議論が中心になってしまうこれ までの医学・医療系の教育を受けてきた人にとっては、とても新鮮な感覚で毎日の講義 を楽しく受けられる事は間違いないと思います。年々充実していく講義科目は、すでに卒業した私から見ても羨まし く思います。

私は SPH 修了後、東京大学医学部附属病院の企画情報運営部で教員として働いています。院内の情報システムの企 画・管理などの病院業務や、巨大なデータベースそのものである病院情報システムから得られるデータを用いた研究、 そして SPH の講義・実習など多忙な毎日です。政府の会議に参加することもあり、広い視点をもって医療を捉えるた めの SPH で学んだ基礎知識がすぐに役立っております。歯科医師である私は白衣を着て診療することこそ無くなりま したが、常に医療の現場にコミットする臨床家の矜持をもって仕事に邁進しております。

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(この記事は修了生及び東大SPHより許可を得てSPH紹介パンフレット2015年度版から転載したものです。所属は掲載当時のものです)