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2011年6月4日、東大本郷キャンパス医学教育研究棟13階のSPH講義室にて、第4回TSPH同窓会サロンが開催されました。

今回は、約3か月前の3月11日に起こった東日本大震災を受けて、「今、SPH同窓生に伝えたいこと~中長期的な支援に向けて~」というテーマで実施しました。今回は30名近い方にお越しいただきました。ご来場くださった皆様、ありがとうございました。

今回のサロンでは、まず梅田会長の挨拶に続いて、現地で活動なさった5名の卒業生の方からお話をいただきました。自身も被災しながら医師としての活動を続けた方、DMATの一員として現地入りした方、霞が関で被災地への派遣人員調整を行っていた方など、異なる立場からの様々な経験を共有していただきました。

その後のディスカッションでは、コミュニケーション、ジェネラリストの必要性などについて議論が深まりました。非常時にコミュニケーションがうまくいっているところは、平時からうまくいっているところであるといったことや、顔見知りからの依頼は断りづらいなど、示唆に富む意見が出されました。また、事務職は軽視されがちであるけれど、関係各所との連絡を担当する専門の人材は情報の一元化を図るうえで重要なポジションであり、重視されるべきではないかとの意見もありました。今回の議論は、今後の同窓会の企画にも役立ててまいりたいと思います。

サロン終了後は大学近くの居酒屋で懇親会を開催しました。スピーカーである卒業生に疑問をぶつけたり、またそこで議論が盛り上がったり、SPHならではのくだけた雰囲気の中で楽しい時間を過ごすことができました。このようにさまざまな立場の人がフラットに意見交換できるのがSPHの大きな魅力の一つです。これからも東大SPHのネットワークを活用し、卒業生・在校生の皆様のお役にたてればと思っております。今後とも同窓会をよろしくお願いいたします。

当日ご参加頂いた会員の方から、サロンのご感想を頂戴しました。
(→こちらからご覧下さい)

なお、当日のサロンの様子を掲載しております。

会員の方は、こちらからどうぞ!(要パスワード)


日時

日 付:2011年6月4日(土)
時 間:午後3時~午後6時
懇親会:午後6時30分~

場所

サロン(第1部):東大本郷キャンパス 医学部教育研究棟13階 SPH講義室
懇親会(第2部):「こだわりや 赤門前店」

参加費

  • サロン(第1部):会員・現役会員・教員: 無料
  • 懇親会: 4,000円

サロン・プログラム

【今、SPH同窓生に伝えたいこと ~中長期的な支援に向けて~】

  • 会長挨拶:梅田 麻希(1期)
  • 卒業生によるご発表
    1. 永野  功さん(1期):国立病院機構山形病院
    2. 関口 祐子さん(2期):厚生労働省健康局総務課保健指導室 主査
    3. 清水 健伸さん(2期):S・Sレディースクリニック 産婦人科医
    4. 酒匂 赤人さん(3期):国立国際医療研究センター国府台病院総合 内科医師
    5. 萩原 佑亮さん(4期):川口市立医療センター 救命救急センター 医師
  • ディスカッション
    • 司会:黒田 玲子(2期)、越智真奈美(5期)

 

懇親会

時間:午後6時30分~
場所:こだわりや 赤門前店
会費:4,000円